言霊 3
一年間のアメリカ留学を終えて僕的にはアメリカの大学に編入したいと思っていたのですが、両親が、日本の大学は出て欲しいと言われたので帰国。大学4年の生活を過ごしていた頃、家業を継いでいた義理兄がギブアップ。この業界知らない人間はなかなか大変だと思います。両親からお前がつぐか店を敷けるか?の究極の選択。アメリカにもっかせてもらったし。やります、店を継ぎます。他に選択肢はないよねー。アメリカでの就職も決まっていたあの日。全て捨てて全く未知の世界に飛び込むことに。
毎日毎日嫌でしょうがない。僕に仕事を教えてくれるはずの板前は3ヶ月で辞めてしまい、何も分からない中での独り立ち。どーする?父親との確執。元来負けず嫌いの性格。片っ端からそばの基礎を教えてくれる店に電話。事情を話し、教えてくれる店あるわけないですよね。でも一軒定休日においでって。いまでも足を向けて寝られません。それから一年の間、そこの大将は惜しげもなく自分の技術を全て教えてくれて、いまの自分があると言っても過言ではありません。そこから僕の蕎麦屋人生が大展開して
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